優しさとは強さ

大切なアイドルのデビューが間近に迫ってきた。
という事実に最近は情緒がガタガタで涙腺が緩みっぱなしです。

 

j-island.net

 

きっかけはこの動画だったと思う。
率直にすごいと思った。本人たちの口から具体的な数字の話が出るなんて。

これ以前からも佐久間さんがBillboard狙おう!と率先して言ってくれていた。
さすが切込隊長。自ら明確な指示を出すことで統率し、士気を高めてくれる。

もしかしたらタブーなことなのかもしれない。夢を与えると言われる職業の人たちが数字にまつわる目標を掲げるのはかっこ悪いことなのかもしれない。

それでも本人たちの口から私たちへ伝えてくれたこと。
いつだって、こちらから好きになっただけだからどんな形でも見返りを求めてアイドルのファンをしてきたことはただの一度もなかったけれど、彼らが私たちのことをちゃんと見てくれているのだとすっと胸に落ちた。

ただ日常を送るだけでも辛いことはあるだろう、この職業を選んだことで人間の様々な面にも触れてきただろう、自分のことで精一杯になる日もあるだろう。

その上で我々に愛情を注いでくれて、そのことをちゃんと伝えてくれて、それを信じることができるなんて、アイドルのファンとしてこんなに幸せなことはないのではないだろうかと思ってしまう。

信頼なんて口にするのは簡単で、ともすればどこかへ飛んでいって消えてしまいそうなもの。ただ、それは絆であって鎖になってはいけない。信頼が狂信に変わると知らず知らずのうちに自分を締め付ける鎖になって、いつか限界がきて倒れてしまう。

それでもやはり無理をしてでも、と思う人だってたくさんいる。一生に一度のことだから。
それをちゃんと汲み取った上で、ついてきてではなく一緒に行こうと言えるのが彼らの「優しさ」であり、信頼を私たちに委ねてくれるのが彼らの「強さ」だと思う。

信頼という言葉で繋がっていることはとても美しい。けれど、言葉にしても齟齬が起こることはままあるのに、何においても言わなくてもわかる、なんてことはないと思う。どれだけ信じていたって時に不安になるし、その状態を心地よく思うのはエゴだとも感じる時もある。

それでも彼らは「優しい」。

私たちには考えが及ばないくらい、言葉にできない思いもあっただろうし、理不尽な目にもあっただろう。それでもなお言葉にして伝えてくれて、置いていかないよ、なんて言えるのは強さに他ならない。

「優しさ」は、これから世界へ出てゆく彼らの最強の盾であり矛だ。

 

最近はデビューに向けたメディア露出の加速により、多方面からの反響を実感する。もう「知らないを乗り越え」た、次のフェーズに来ているのだなと。

長らく女性アイドルのファンをしてきたが、ジャニーズにはもちろんアイドルとして尊敬の念があった。しかしながらたまに耳にするジャニーズ界隈特有の、こんなにもメジャーなのに、それがゆえの閉鎖的な雰囲気、それ本当?と思うことは多々ありましたが、自分が身を置くようになってから改めて実感します。ファンは事務所の鏡なのだなあと。

ただどの界隈であれ、新規だの古参だの、応援歴を問うなんてオタクであることにおいて最もナンセンスだと思う。

個人的な話。私は二年ほど前に転職して、興味を持って彼らを追いかけるようになったのはその後からですが、転職によってお給料が上がり、その間に昇給もして、昔の自分ではきっとここまで物理的な面で応援することはできなかったかもしれない。
だから今、このデビューという何ものにも代えがたい瞬間に自分の財力を注ぎ込めるのはオタクの誉。私は最上のタイミングで、出会うべくして出会えたんだと思っています。

もっと早く出会いたかった、と思うのはしょうがない。こんなにかけがえのない存在になるなんて思ってなかったよね。でも、みんなそれぞれに必要で最適なタイミングで彼らに出会っている。

だって彼らがそれを証明してくれている。

デビューをきっかけに、今までの道のりに無駄なことは何一つなかった、ということを証明する気持ちいいまでの伏線回収。

例えばCrazy F-R-E-S-H Beatの岩本さんによるコレオグラフ。
ジャニーズであることに迷いを感じK-POPに傾倒していた時期もあったからこそのバウンス。

例えばD.D.収録曲のバラエティに富んだラインナップ。
下積みが長く、たくさんの人と出会ってきたからこそ、自分たちの意見を尊重してもらって、メンバーのみならず素晴らしい仲間たちとデビュー作を作り上げられたこと。スタッフさんや制作に携わった方々のコメントを見れば、彼らが愛されていることは明らかです。

例えば私たちへの信頼。
SNSでのファンのムーブメントを察知して、マーケティングをし、好機を逃さないこと。Mステ前日に話題となるであろうダンスビデオを公開し、急上昇ランク一位になれば当然様々な方面の人がやってくるし、放送後にも興味を持った人の目につきやすい。これは私個人の希望を込めた推測ですが、それって我々のSNSでの地盤の強さを信じてくれているからこそなのかな、と思います。

 

疲れた時には肩を貸して、支え合って、時には鼓舞して、だけど無理のない範囲で、何よりもまず楽しんで。ともすれば心を疲れさせてしまうことのあるSNSでのそんな雰囲気は、彼らを見てきたからこそ。

ファンはアイドルの鏡と言われる通り、なんせ私たちの強さは「優しさ」なので。

 

クソデカ感情をしたためている間にも、その時は刻一刻と近づいてきています。一分一秒無駄にしたくねえ……(CV佐久間)
ただ享受するだけでも楽しむことは十分できるけど、自分ができる限り頑張ったらもっと楽しい。

一世一代の船出、盛大に華やかに、楽しむ準備は万端です。